あさのことば 2021年11月29日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小峯明(船橋高根教会牧師)

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ: 世を愛する神



 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 皆さんが夢中になり「推している」ことは何でしょうか。感染症や自然災害や地球温暖化などでわたしたちの生活環境も変化しています。そのような大変な時に、わたしたちの心を癒す「推し」や心を夢中にさせるものは見いだしにくいかも知れません。

 しかし聖書を読むと、神様にも推していることがあり、心を向けている対象が示されています。神様は何に夢中なのでしょうか。それはこの世界です。世界が推し、と言われてもあまりピンとこないかも知れません。

 ヨハネによる福音書3章16節には「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」と語られています。世を愛するというのは不謹慎な感じがするかも知れません。確かに、世の中には楽しいことが沢山あります。旅行や買い物やスポーツや、家庭菜園なども収穫が楽しみでしょう。わたしたちはあれもこれも、機会と健康が許されれば家族や友人と様々なことを楽しみたいと思います。

 しかし神様が愛された世は、今、神様に敵対する世界となってしまいました。神様は、一番大切な愛する独り子であられるイエス様を世に遣わされましたが、世の人々は、イエス様を認めようとせず、反対に拒絶して十字架にかけてしまいました。このように神様に敵対する世界を神様は愛され、心を向けておられます。

 イエス様は「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」(マタイ5:44)と教えています。それは父なる神様がご自分に敵対する世を愛されたからでした。わたしたちは嫌いなものは愛しません。しかしそれでは救いも和解もありません。神様は悪の世に染まっているわたしたちを、罪の世から救い出すためにイエス様を送り、わたしたちを愛してくださいました。神様が推しているのはわたしたちなのです。

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