辻幸宏（大宮教会牧師）

メッセージ： 嘘をついてはならない（第九戒）

　おはようございます。ごきげんいかがでしょうか。大宮教会牧師の辻幸宏です。
　聖書に記されている十戒には、10の言葉が記されています。9番目の言葉は、「隣人に関して偽証してはならない」（出エジプト20:16）です。「隣人」とは、「となりびと」と書きます。私たちの周りの人たちみんなのことです。そして「偽証してはならない」と語れば、裁判における証言のことですが、どのような時にも「嘘をついてはならない」こと教えています。

　社会では、「他人を蹴落としてでも出世しよう」と思う人がいます。しかし聖書には、「隣人を自分のように愛する」ことを求め、十戒においても、このことを念頭に「人のことで嘘をついてはならない」と語ります。

　このとき、私たちに求められていることは、相手がどのような人であったとしても、自分自身の誉れを得るために、相手を陥れることを語ったりせず、その人の名声を保ち、真実を語ることです。嘘を語ることなく、真実を貫き、隣人を愛する人を神さまは喜んでくださいます。