あさのことば 2022年4月10日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(東京教会牧師)

野島邦夫(東京教会牧師)

メッセージ: 富める青年の求道 1.真剣さ



 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の野島邦夫です。
 マタイによる福音書19章16節から26節の、金持ちの青年がイエスを訪ねる話は、キリスト教の求道について深く教えます。今回のシリーズでは、この青年の態度から「求道とは何か」ということを学びます。毎回、この聖書箇所全体を読み上げることはできません。どうか並行してお手元の聖書でお読みください。

 一人の青年が、イエスに近寄ってきて質問します。「先生、永遠の命を得るにはどんな善いことをすればよいのでしょうか」と。ここには、ふざけた気持は全く感じられません。真剣です。求道、つまりキリスト教という道を求めるには、まず真剣さが大事です。

 そんなこと言わなくても、と考えてはなりません。キリスト教の言うことも聞いておいて損にはならない、という気持ちで教会に来られる方は、少なくありません。初めの動機は何でもいいといわれます。ある意味そう言えます。しかし、早く、まっすぐ見つめるべきものを示さなくては、的外れのままになります。

 また、これも損にはならない、と言う気持ちは、宗教をアクセサリーとして考えることでしょう。自分の心を顧みるつもりはないが、今の自分に役立つなら何でも身に着けよう、と言う。これではふざけの態度と紙一重です。

 道を求める根本は、自分を見つめる真剣さとキリストにのみ関心を向ける決意です。

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