あさのことば 2022年4月21日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

三川共基(松戸小金原教会牧師)

三川共基(松戸小金原教会牧師)

メッセージ: 死そのものを死に至らしめた



 おはようございます。松戸小金原教会の三川です。
 あなたと共にイースターをお祝いできることが、とても嬉しいです。教会は、イエス・キリストが死から復活したことを信じています。そのイエスは、この世界や人々に平和と赦しをもたらすお方です。私も、このことを信じています。

 イエスは、人々の憎しみや嫉妬のゆえに、十字架につけて殺されました。しかし、神がそのイエスを復活させられ、イエスは今もなお、復活した命に生きています。そのイエスは、復活した後、まずは自分の弟子たちに出会いました。十字架の死の直前、自分を見捨てて逃げていった弟子たちにです。それは、怒りや罰を与えるためではありませんでした。その反対に、弟子たちを赦し、心に負っている苦しみを取り除くためでした。

 イエスは、弟子たちに「平和があるように」と言い、弟子たちはその一言によって、苦しみや恐れや不安や罪悪感から解放されました。イエスのその一言で、自分たちが赦されたと知ったからです。いや、赦す以前に、イエスが怒ってはいなかったことを悟りました。

 イエスが、自分の命を失うことにも寛容だったというばかりではありません。死そのものを死に至らしめて、復活の力にイエス自身が生きているからです。死そのものや、私たちの心を萎えさせるような、悪の思いを克服しているからです。

 イエスは、弟子たちを同じ生き方へと招きます。そして今、あなたのことをも招いています。

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