キリストへの時間 2022年3月27日(日)放送  キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

久保浩文(松山教会牧師)

久保浩文(松山教会牧師)

メッセージ: 復活のイエスと生きる

【高知放送】
     

【南海放送】
     

 おはようございます。松山教会の久保浩文です。
 早いもので、3月も最後の週となりました。来月には、主イエス・キリストの十字架の死と復活を覚える季節を迎えます。今年のイースター(復活節)は4月17日(日曜日)ですので、まだ先のように思えますが、年によっては、今頃、主イエスの十字架の苦難を覚えて過ごす受難週を迎えることもあります。キリスト教会にとってイースターは、クリスマスと並んでとても大切な意味を持っています。

 イエス・キリストは、弟子たちを連れて、神の国を宣べ伝えて、ユダヤの各地を巡りましたが、ユダヤ教指導者たちの妬みのために、エルサレムで捕らえられ、十字架につけられ、死んで墓に葬られました。そして、3日目の日曜日の朝に復活されました。真のキリスト教信仰は、弟子たちが、復活されたイエス・キリストに出会い、このキリストの復活を宣べ伝えたことに始まります。

 聖書にある四つの福音書のすべてが、イエス・キリストの復活について記しています。聖書に書かれているイエス・キリストの復活の記事を偏見なしで読んでみると、キリストの復活という大きな奇跡は、最初は弟子たちにも信じられなかったのです。誰一人としてイエスの復活を期待したり、予想したりしていなかったことが分かります。主イエス・キリストの復活は、まず、墓を訪れた婦人たちに、天使によって知らされています。続いて、エルサレムから故郷のエマオへと旅する二人の弟子にイエス御自身が現れました。二人が、急いでエルサレムの仲間の所に帰ると、イエスがシモンに現れたことが話題になっており、彼等も自分たちのエマオでの出来事について話し合っていると、イエスご自身が、彼らの真ん中に立ち、現れたのです(以下ルカ24:36-49参照)。

 弟子たちは、ユダヤ人を恐れて家の戸に鍵をかけていました。そこへ突然、イエスが彼らの真ん中に立たれたので、彼らは恐れ慄いて、亡霊を見ているのだと思いました。イエスは、ご自分の手足を弟子たちに見せ、十字架の傷跡を示されました。そして、まだ信じられない弟子たちの前で、焼いた魚を一切れ食べて見せました。このことは、イエス・キリストが明らかに亡霊ではなく、身体をもって復活されたことの証しです。復活されたイエス・キリストの身体は、手足に傷跡のある身体ではありますが、閉じられた部屋に自由に出入りすることの出来る身体でした。私たちにとっては不思議な現象ですが、聖書は、これを「栄光の体」「朽ちない体」と呼んでいます。まぎれもなく、イエスは、死人の中から復活されたのです。

 このイエスの復活は、「あなたがたに平和があるように」というイエスの挨拶の言葉のとおり、私たちに平和をもたらしました。これまで私たちを支配していたのは、罪と死の力でした。神からの怒りと呪いをもたらす私たちの全ての罪は、イエスの十字架の死によって、消し去られました。イエスの復活は、イエスの十字架によって、神の怒りや呪いが全て解けて、神との間に再び平和がもたらされたことのしるしなのです。

 さらに、イエス・キリストが、もう二度と朽ちない栄光の身体に復活されたように、御子イエス・キリストを信じる者も、死んでも死なない命、永遠の命を頂いて、神との交わりの中に入れられます。イエスは弟子たちに、「罪の赦しを得させる悔い改め」をあらゆる国の人々に宣べ伝えるようにと命じています。主イエス・キリストが私の罪のために死んで下さり、復活して、今共にいて下さると信じるならば、罪の赦しが与えられる。キリストが御自身の命を投げ出してまで与えて下さった新しい命、復活のキリストと共に生きる命へと、あなたも招かれています。



※ホームページでは音楽著作権の関係上、一部をカットして放送しています。
Copyright (C) 2022 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.