月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年5月13日(水)

エゼキエル17章 神の民は大木のように

主なる神はこう言われる。わたしは高いレバノン杉の梢を切り取って植え、その柔らかい若枝を折って、高くそびえる山の上に移し植える。イスラエルの高い山にそれを移し植えると、それは枝を伸ばし実をつけ、うっそうとしたレバノン杉となり、あらゆる鳥がそのもとに宿り、翼のあるものはすべてその枝の陰に住むようになる。(エゼキエル17:22-23)

 紀元前6世紀の中近東世界には、東のほうに最強のバビロニア帝国が、南には対立する勢力としてエジプトが存在していました。17章に登場する二羽の大鷲は、この二つの強大な国を表しています。

 二大国家の間で、南ユダ王国は「杉の梢」のように揺れ動いています。杉はユダ王家の象徴でした。そこへ第一の大鷲であるバビロニア軍がやってきて、杉の梢を切り取りバビロンへ連れ去ります。次の「ぶどうの木」もユダ王国のことです。ぶどうの木は第二の鷲(エジプト)のほうへ枝を伸ばし助けを求めます。そこでバビロニア軍は、ユダの地を攻めてエルサレムを占領し破壊しました。

 しかし神は不思議なことをなさいます。一本の杉の若枝が切り取られて、高い山に移し植えられると、空のすべての鳥を宿すほど見事に成長します。この若枝は選ばれたダビデの末、主イエスを指し示しています。

 私たちは、今日でも、エジプトに頼り、バビロンに蹂躙される愚かさを繰り返します。教会という小さな若枝に、すべての鳥が宿る祝福を思い巡らしましょう。

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