月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年6月9日(火)

創世記25章 契約と信仰を継承する家族

アブラハムの生涯は175年であった。アブラハムは長寿を全うして息を引き取り、満ち足りて死に、先祖の列に加えられた。(創世記25:7-8)

 アブラハムは、万物の主である神の呼びかけに応えて生きました。そして、人生の基礎を、主との契約に据えました。その生涯は、恵みに満たされ、平安に包まれ、そして最後には、神の民に加えられたのでした。「加えられた」とは、彼の人格がどこかに吸収され、解消されたのではありません。彼は、死後も神の御国の内に確かに保たれています。

 日本人のなかには、人は死ぬと、宇宙に帰るとか、先祖の霊と一体化するとか、死によって自分がなくなると思っている人がいます。あるいは、死を恐れる自我や自意識などをただの一時の幻だと自らに言い聞かせています。こうして、自分の魂に語りかける神の啓示の御声を否定し、恵みと祝福を見失っているのです。

 アブラハムの死後、息子イサク、孫ヤコブは、共に同じマクぺラの洞穴に葬られ、一つの契約に生きる者であることが示されました(創49章29節以下参照)。私たちも、主の契約に加えられ、教会に連なり、信仰の家族のなかで死を迎えることができます。この祝福に心から感謝しましょう。

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