月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年7月29日(水)

創世記47章 人生最後の願い

イスラエルは死ぬ日が近づいたとき、息子ヨセフを呼び寄せて言った。
「…どうか、わたしをこのエジプトには葬らないでくれ。わたしが先祖たちと共に眠りについたなら、わたしをエジプトから運び出して、先祖たちの墓に葬ってほしい。」(創世記47:29-30)

 ヤコブの人生最後の願いは、「自分の遺体をエジプトには葬らないで、先祖たちの墓に葬ってほしい」ということでした。先祖の墓とは、アブラハムが妻サラのために買ったヘブロンのマクペラの畑と洞穴のことです(23章)。ここにサラ、アブラハム、イサク、リベカ、そして、妻レアも葬られており、どうかそこに自分も葬ってほしいと、最後の願いを息子ヨセフに託したのです。

 なぜこれほどまで、先祖の墓に葬られることに執着したのでしょうか。

 アブラハムに与えられた、「あなたの子孫にこの土地を与える」(12章)という神の約束に徹底してこだわったからでしょう。神はヤコブにも、「この土地を、あなたとあなたの子孫に与える」(28章13節)と言われて、この約束を更新されました。自らが祝福の源となり、数え切れないほどの子孫に神の祝福が継承されていく。このすばらしい約束を与えられた者として、ヤコブは神の祝福にしがみつき続けたのです。

 ヤコブは、死を前にして、エジプトでの繁栄に惑わされず、神の約束に希望を置く信仰をあらわしたのです。

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