月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年11月10日(火)

ホセア2章 失っても気付かない民に対して

彼女は知らないのだ。
穀物、新しい酒、オリーブ油を与え
バアル像を造った金銀を、
豊かに得させたのは
わたしだということを。(ホセア2:10)

 私たちは日常生活において、平和と豊かさを十分に味わうことができます。毎日の食事、美味しいごちそう、おしゃれな衣装に、お祝いの記念日。私たちの生活を彩るさまざまな喜び。しかし、「放蕩息子」の例を挙げるまでもなく、私たちはたいていの場合、失って初めてそのものの持つ、本当の意味と値打ちを知るものです。

 イスラエルは、神の契約と愛に慣れ、しかももっと悪いことに、失ってもなおその価高い恵みに気付きません。誰から与えられているのか気も付かず、いやそれどころか、知っている筈なのにすぐ忘れてしまうのです。忘恩のイスラエルの驚くべき実態です。

 日々の糧は神の恵みであり、主の祈りを覚えたての小さな子どもでさえ理解する真理です。けれども、私たちはその恵みを当然と思い、感謝せず、神が自分を養う道具であるかのように、ひどい思い違いをするのです。神は、私たちの僕ではありません。

 神は、背き続けるイスラエルに無償の愛と真実を注いでやまぬ契約の主です。私たちを招き、語りかけ、養ってくださる最愛の伴侶なのです。不信の民に示される神の真実。これが、ホセア書の主題です。

コントローラ

Copyright (C) 2009 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.