月刊誌リジョイス 聖書日課 2009年12月13日(日)

詩編41編 「思いやり」という献げ物

いかに幸いなことでしょう
弱いものに思いやりのある人は。
災いのふりかかるとき
主はその人を逃れさせてくださいます。(詩編41:2)

 忙しい時代です。他者のためにゆっくりと時間を割いている余裕が、ありません。余暇があっても、自分のために使いたいと思いがちです。そのため、「弱いもの」、病の中にある者、経済的な困難の中にある者、孤独の中にある者、信仰の迷いの中にある者、それらの人に「思いやり」をかけるのは、後回しになります。自分のことで手一杯のときに、他者の配慮をすることは、決して容易なことではありません。

 だからこそ、この詩人は、そのように心と時間を割いて「思いやり」をかける人のことを「いかに幸いなことでしょう」と言います。詩人は、敵から被る苦しみを知っています。おそらく、詩人は、自分が弱かったときに受けた思いやりを忘れることができないのでしょう。

 実は、「弱いもの」への「思いやり」は、ただその人に与えているだけではありません。それは、神への献げ物となっています。神と人に誠実であろうとする者を、神は喜んでくださり、御前に立たせてくださいます。神は、その人を災いから逃れさせてくださいます。

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