月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年3月7日(日)

詩編51編 雪よりも白くなるように

ヒソプの枝でわたしの罪を払ってください
わたしが清くなるように。
わたしを洗ってください
雪よりも白くなるように。(詩編51:9)

 2節は、姦淫の罪を犯し、預言者に促されて悔い改めたダビデの姿を紹介しています。他の誰のものでもない、ダビデの罪が神の前に置かれています。誰のせいにすることもできない、他者との比較による軽重も問題にならない、神の前での絶対的な罪の自覚がここにはあります。

 この詩編は、自分の罪になかなか気付かない私たちにも、罪意識を呼び覚まします。そして、さらに御言葉と向き合うことにより、その罪意識は深められ、自己の存在それ自体が罪だと思うほどに追い詰められた「わたし」が立ち現れます。

 そのとき、この詩編は、「わたし」の祈りとなります。一人うずくまるのではなく、恥も外聞も捨て、神に向かって赦しを求めて祈ります。雪よりも白く洗ってくださいと。新しい心を創造してくださいと。罪を真実に知るからこそ、神に赦していただきたいと切に願います。

 そのような新しい自分を生きることは、茨の道かもしれません。けれども、それこそが神の望まれる救いの道です。今日の詩編は、この「新生の道」へと私たちを招いています。

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