月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年4月27日(火)

サムエル上4章 栄光は失われたが…

神の箱が奪われ、しゅうとも夫も死に、栄光はイスラエルを去ったと考えて、彼女は子供をイカボド(栄光は失われた)と名付けた。(サムエル上4:21)

 イスラエルは、「なぜ主は今日、我々がペリシテ軍によって打ち負かされるままにされたのか」(3節)と自らを省みます。理由が主の契約の箱にあると判断して、シロから箱を陣営に担いで来させます。到着するとイスラエルは歓声をあげました。しかし、それがかえって戦う意欲をペリシテにあおり立てることになりました。

 少年サムエルが初めて受けた主の言葉は、このようななかで始まった戦いにおいて実現します。神の箱があっても、イスラエルは負けました。さらに、神の箱は奪われました。エリの息子ピネハスの妻は、これらを知り、しゅうとも夫も亡くなったと聞くと、陣痛におそわれて子を産みます。そして、男の子の誕生を喜ぶこともなく、その子を「イカボド(栄光は失われた)」と名付けます。

 栄光がイスラエルを去るとは、ピネハスの妻だけではなく神の民すべてにとって絶望を意味しました。しかし、人が絶望し、くずおれたとしても、神はまだイスラエルに絶望しておられません。サムエル記は、ここからイスラエルを助ける神の力強い働きを語り始めます。

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