月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年5月24日(月)

使徒2章 真の交わりを回復する聖霊

エルサレムには天下のあらゆる国から帰ってきた、信心深いユダヤ人が…自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。(使徒2:5-6)

 会話であれ文書であれ、言葉を用いなければ、相手の思いや考えを正確に知ることはできません。このように言葉は大切な交わりの手段ですが、言語が違えば、交わりをさまたげる壁にもなります。ですから、外国を理解する第一歩は、相手の国の言葉を理解することから始まります。

 今日、世界には、文字をもたない言語も含めると約六千五百の異なる言語があると言われます。色々な言語が生まれ、分かれていくには、歴史的、地理的要因もありますが、聖書は、その最大の原因を、創世記11章に記されている「バベルの塔」の事件に帰しています。神を認めず、自分の知恵と力を誇ろうとする高慢に対する裁きとして、互いに言葉が通じなくなる混乱(バラル)が起こりました。

 「ペンテコステがバベルを救った」と言われています。言語で分断された人類が、福音で再統合されるときです。聖霊降臨の出来事は、罪から生じたあらゆる混乱と分裂を癒やし、神との交わり、人と人との真の交わりを回復する恵みです。病み疲れた言葉の癒やしでもあります。

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