月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年7月6日(火)

サムエル上31章 サウル王と息子ヨナタンの死

ギレアドのヤベシュの住民は、ペリシテ軍のサウルに対する仕打ちを聞いた。戦士たちは皆立って、夜通し歩き、サウルとその息子たちの遺体をベト・シャンの城壁から取り下ろし、ヤベシュに持ち帰って火葬に付し、彼らの骨を拾ってヤベシュのぎょりゅうの木の下に葬り、七日間、断食した。(サムエル上31:11-13)

 主は、サウル王を見捨てられ、助けの御手を伸ばさず、最後まで沈黙されました。それが、王と息子たちの悲劇の現実でした。  この章には、サウル王の最後が克明に記されています。深い傷を負ったサウルは、敵に殺される前に自分を殺すように、と従者の若者に命じました。しかし、若者は、主が油注がれた王を殺すという大罪を恐れました。サウル王は自ら命を絶ち、従者は共に自決しました。サウルは、従者からは尊敬を受けていたのです。

 ペリシテ軍は、戦いの翌日、死んだサウル王と三人の息子を見つけ、武具を奪い、首を切り落とし、遺体を城壁にさらし、見せしめにしました。しかし、かつてサウルによってアンモン人の手から救い出されたギレアドのヤベシュの住民が、サウル王と息子の遺体を取り下ろし、丁重に火葬に付し、感謝を表しました。

 聖書は、神に見捨てられたサウルの死を、ただ惨めで不名誉なこととしては記していません。神に見捨てられていたか否かは、人の目には隠されています。敬意と尊敬をもって、すべての人の死と向き合いましょう。

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