月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年7月31日(土)

ヘブライ12章 霊の父の鍛錬

肉の父はしばらくの間、自分の思うままに鍛えてくれましたが、霊の父はわたしたちの益となるように、御自分の神聖にあずからせる目的でわたしたちを鍛えられるのです。(ヘブライ12:10)

 本章は、地上の父を「肉の父」、神のことを「霊の父」と呼んでいます。通常、私たちは、生きるために必要な訓練を両者から受けています。

 ところで、「肉の父」と「霊の父」が与える訓練には、共通することも多くありますが、違いは明らかです。「肉の父」の訓練には最善と思うことであっても誤ることがあり、また一時的なものです。子がやがて親を超える場合も少なくありません。

 これに対して、「霊の父」の訓練は、完全に聖であられる父がなさるので、訓練される私たちは、必ず聖化されていきます。そして、訓練は生涯にわたって続けられます。この訓練は大変つらいこともあり、当座は喜ばしいものではありません(11節)。しかし、必ず、祝福に至ります。

 優れた信仰の模範者と言われる人びとほど、実際に、神から大いに鍛えられました。アブラハム、ヨセフ、モーセ…。そして主イエスでさえも、私たちの救い主となるために、そうでした。ですから、私たちは、むしろ感謝し、訓練を受けることを喜びましょう。まことに「主は愛する者を鍛えられる」(6節)のです。

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