月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年8月2日(月)

ゼカリヤ11章 銀貨30枚で売られた牧者

わたしは彼らに言った。「もし、お前たちの目に良しとするなら、わたしに賃金を支払え。そうでなければ、支払わなくてもよい。」彼らは銀三十シェケルを量り、わたしに賃金としてくれた。(ゼカリヤ11:12)

 苦しみにあえぐ主の民は、良い羊飼いによってこそ、慰めと導きを受けます。ところが、ここには誠実に民を養う指導者はなく、民自身も、まことの羊飼いを求めてはいません。

 本来、羊はその家の最も大切な財産でしたが、ここでは特に、屠るために用いられています。また、「好意」と「一致」と名付けられた二本の杖が折られます。預言者のこのような象徴的なふるまいは、不信仰なイスラエルと、不誠実な指導者への、神ご自身の嘆きと怒りを表しています。主の民は、神の好意に背を向け、共同体の一致を軽んじ、こうして完全な崩壊への道をたどっていきます。

 牧者不在のまま滅びへと突き進む悲劇の象徴が、預言者に支払われた「銀三十シェケル」の賃金です。これは、奴隷一人分の代価でした。それは、民が契約の主ご自身につけた値段でもあります(13節)。後に、祭司長たちが、主イエスを売るユダに支払った代価も、銀貨三十枚でした。羊のために命を捨てるまことの牧者の値がそれでした。僕の形で来られた牧者に、栄光が世々限りなくありますように。

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