月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年8月30日(月)

ヨナ3章 神の愛の深さを思う

神は彼らの業、彼らが悪の道を離れたことを御覧になり、思い直され、宣告した災いをくだすのをやめられた。(ヨナ3:10)

 ヨナは神から与えられた使命を果たして、ニネベに対する神の言葉を語ります。四十日すれば滅びる、という宣言です。福音でも招きでもないと思えるヨナの宣教で、ニネベの人たちは悔い改めました。

 人びとが悪の道を離れたのを御覧になって、神は滅びの宣告を思い直されます。この神の思い直しが、ヨナの怒りを引き起こします。ニネベは、イスラエルの強敵アッシリアの首都です。この町が滅びることは、イスラエルの預言者ヨナにとって、願ってもない朗報でした。しかし、滅ぼすと決めた神の意思を、神は自ら取り消してしまわれます。

 神が、一度決めたことを思い直す。それはおかしなことと思われるかもしれません。しかし、神は、温かい御心に生きる愛の神です。世の罪への怒りと、滅び行く世への憐れみ。その間で神の御心は揺れ動きます。御心の揺らぎが、ヨナ書のひとつの主題でもあります。この思い直しを、真実なものとするため、神はついに独り子キリストを世に与えてくださいました。神の愛の深さを思い、福音を伝える務めに励みましょう。

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