月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年9月8日(水)

サムエル下4章 敵の没落の道で

「あらゆる苦難からわたしの命を救われた主は生きておられる。…ダビデの命令によって、…イシュ・ボシェトの首はヘブロンに運ばれ、アブネルの墓に葬られた。(サムエル下4:9-12)

 重臣アブネルに見捨てられた北の王イシュ・ボシェトは、さらに気の毒なことに、昼寝の最中に家臣に暗殺されます。暗殺者たちはダビデ王に喜ばれると思い、取り入ろうと画策しました。

 しかし、これは彼らには裏目に出て、彼らは処刑されてしまいました。保身あるいは更なる出世のための計略は、完全に挫折したわけです。しかし、ダビデはたとえ自分にとって好都合と思われるような、敵対者の死であっても、決して喜ぶことなく、すべてを主に委ねる姿勢をとります。ダビデは、首だけになって帰ってきたイシュ・ボシェトを、先に殺されたアブネルの墓に葬り、かつての主従を一つにしてやりました。

 なぜでしょうか。命の主への畏れと信仰が与えられていたからです。それは「あらゆる苦難からわたしの命を救われた主は生きておられる」(9節)という言葉に表れています。これは8節の暗殺者たちの言葉とは対照的です。生ける命の主への畏れと信仰、それは私たちにも与えられています。

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