月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年10月5日(火)

サムエル下15章 神の摂理を信頼する

王はツァドクに言った。「神の箱は都に戻しなさい。わたしが主の御心に適うのであれば、主はわたしを連れ戻し、神の箱とその住む所とを見せてくださるだろう。」(サムエル下15:25)

 足の裏から頭のてっぺんまで非の打ち所のない男、おまけに頭脳明晰、仕掛けどきとみれば親である王に反逆する決断もできます。それがアブサロムでした。競争に勝たなければ、人生生きる意味もないと考えるような人にとって、彼は理想の英雄と映ることでしょう。しかし反面、彼は目的のためなら、人をも神をも欺くことをためらいません(6〜8節)。

 他方、ダビデはといえば、息子アブサロムの王位を狙う謀略を防げません。アブサロムとの交戦を避けるために、空けてはならない王宮を出て、都から荒れ野へ逃避します。都を戦場としたくない、というのが理由でした(14、15節)。神の箱を自分のもとから都へ戻させ、自分は泣きながらオリーブ山の坂道を上って行きました。

 ダビデの行動は、大将としては、一見、アブサロムよりも見劣りがしますが、アブサロムに欠けていて、高齢のダビデには失われていなかったものがあります。それは神への信頼です。十字架の道を歩まれる主イエスもそうでした。私たちの目には弱々しく映りますが、それが勝利への道でした。

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