月刊誌リジョイス 聖書日課 2010年10月16日(土)

ルカ23章 あまりに途方もない祈り

そのとき、イエスは言われた。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです。」(ルカ23:34)

 34節の主イエスの十字架上での祈りの言葉は、大切な言葉です。新共同訳聖書は、有力な写本のなかにこの言葉がないために、ここを括弧に入れています。しかし、主イエスが十字架の上で確かにこの祈りの言葉を口にされた、と教会は信じてきました。

 このように主イエスが祈られるのを聞いたがゆえに、共に十字架につけられていた犯罪人の一人は回心したのではないでしょうか。また、最初の教会の殉教者ステファノは、この十字架上の祈りとよく似た祈りの言葉を発して死にました。ステファノは、主にならってこのように祈ったのでしょう。

 日本のキリスト者が入信するきっかけを調べた人がいるそうです。その結果、34節の主イエスの言葉がきっかけとなった人が、少なからずおられたということです。それほどまでに、人間の心を大きく揺さぶる内実が、この祈りには含まれています。この主イエスにこそ、私たちの救いがあります。そのような福音として、この言葉は、今日も響き、衝撃を与えています。

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