月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年3月8日(火)

列王上16章 エスカレートする罪の向こうに

アハブはまたアシェラ像を造り、それまでのイスラエルのどの王にもまして、イスラエルの神、主の怒りを招くことを行った。(列王上16:33)

 15章25節から16章34節にかけて、北イスラエルの王たちの名が記されています。ナダブ、バシャ、エラ、ジムリ、オムリ、アハブと続きますが、どの王も「主の目に悪を行って、ヤロブアムの罪」を繰り返しました。空しい偶像によって、イスラエルの神、主の怒りを招いたのです。また、王の交代もクーデターの繰り返しで行われます。信仰的にも政治的にも混乱した状態に陥りました。

 特に注目したいのは、王たちの罪が段々とエスカレートしていくことです。オムリは「彼以前のだれよりも悪いことを行った」(25節)。次のアハブは「彼以前のだれよりも主の目に悪とされることを行った」(30節)。そして、アハブにおいて罪が極まったのです。バアル礼拝による霊的暗黒がイスラエルを覆い、神の民はこれまでにない危機的状況に陥ります。

 しかし次章から、エリヤが登場し、彼を通して主の言葉が語られます。人間の罪が深まり、霊的暗黒が極まるときでさえも、そこには、神の介入が備えられています。

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