月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年7月13日(水)

列王下13章 エリシャの死の床で

エリシャが死の病を患っていたときのことである。イスラエルの王ヨアシュが下って来て訪れ、彼の面前で「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と泣いた。(列王下13:14)

 イスラエルの王ヨアシュ(ユダの王と同名で別人)は、主の目に悪とされることを行い、ヤロブアムの罪を離れることはありませんでした(11節)。そのヨアシュが、今まさに地上の生涯を終えようとしているエリシャを訪ね、エリシャのために泣きました。罪を犯し続けた王が、なぜ預言者の死をそれほどまでに悲しんだのでしょうか。このヨアシュの叫びは、エリシャを主の預言者として認めていたことの証しでもあります。

 ヨアシュは、エリシャを、「父」、さらには「戦車」「騎兵」と呼びます。これは、単なるエリシャ個人への賛辞ではありまません。エリシャが語る神の言葉のゆえにこのように語ったのです。ヨアシュはエリシャに、「あなたこそ、あなたが語る神の言葉こそ、イスラエルを守るものだ」と言ったのです。

 このような言葉を、神の言葉に背き続けたヨアシュ王が語ることは、不思議なことです。神に逆らう者でさえ、認めたのが、神の言葉の力なのです。御言葉に聞き、従う歩みを続けたいものです。

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