月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年8月14日(日)

詩編107編 四つの苦難とそこからの救い

彼らは、荒れ野で迷い
砂漠で人の住む町への道を見失った。
飢え、渇き、魂は衰え果てた。
苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと
主は彼らを苦しみから救ってくださった。(詩編107:4-6)

 この詩編には、今日の聖句の「苦難の中から…救ってくださった」と「主に感謝せよ。主は慈しみ深く…」に類する言葉が、それぞれ四回繰り返されています。

 救いと感謝に溢れている詩編ですが、その背後に描かれているのは、人生のさまざまな苦難です。第一は、荒れ野をさまよう苦しみです(4節)。荒れ果てたところで道に迷い、途方に暮れる経験です。第二は、「貧苦と鉄の枷」の辛い経験です(10節)。貧しさと辛さが押し迫って来たのです。第三は、ひどい病の苦しみです。食べ物も喉に通らず、死の足音が聞こえてきたのです(18節)。第四は、海上での苦難です。大嵐でしょう。人間の知恵など何の役にも立たない経験です(27節)。これら四つの苦難は、特別に命の危険を覚える経験です。

 この詩編は、これらの苦難に満ちた人生が、同時に、救いを感謝する人生でもあることを指し示しています。苦難のかたちは違っても、救われる道は同じです。主への祈りは、必ず聞かれるのです。

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