月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年8月30日(火)

イザヤ47章 国家に絶対はない

お前は平然と悪事をし
「見ている者はない」と言っていた。
お前の知恵と知識がお前を誤らせ
お前は心に言っていた
わたしだけわたしのほかにはだれもいない、と。(イザヤ47:10)

 今日の箇所は、バビロンの滅亡に関する預言の言葉です。私たちから見れば、それはすでに成就した過去のことです。預言の言葉の通りに歴史を導いてくださった神を畏れかしこみ、その知恵と力とを、ほめたたえるばかりです。

 しかし、神にそむく神の民を懲らしめたバビロンが、なぜ神によって滅ぼされてしまったのでしょうか。神は、ご自身の怒りを代行する器にすぎないバビロンが、平然と悪事を行う高慢の罪を、イザヤを通して告発します。それが、今日の御言葉です。「わたしのほかにはだれもいない」とは、如何に神を無視した暴言でしょうか。

 神だけが主張できるはずのことを、バビロンは神を差し置いて、心に思い、おごり高ぶりました。国家が自分の絶対性を主張し、悪と正義の見境を失うときに、どんなに強大な国でも、神の審判がその上にくだります。また、国家とは、そのような傲慢さを帯びる危険性をもっていることを、神は聖書を通してずっと昔から教えてくださっています。

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