月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年11月23日(水)

申命記24-25章 寄留者への配慮

ぶどうの取り入れをするときは、後で摘み尽くしてはならない。それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。あなたは、エジプトの国で奴隷であったことを思い起こしなさい。(申命記24:21-22)

 ここには、とても麗しい、隣人への愛と配慮を命じる教えがあります。ミレーの『落ち穂拾い』という絵をご存じの方も多いと思います。夕暮れ、収穫を終えた畑で落ち穂を集める婦人たちの姿が、印象深く描かれています。夕暮れのもの悲しさを感じさせると共に、慰めを感じさせる光景です。

 神の民イスラエルは、上記のように教えられました。私たちの物欲は、まことに自己中心的で、すべてを得ようとして、止まることを知りません。それに対して、ここで隣人への配慮、特に貧しい隣人への配慮が命じられるのです。その理由として、あなたがた自身、エジプトで奴隷であったことを思い起こせと言われています。

 私たちもまた、以前は罪に束縛されて自由がなく、罪の悲惨さを味わいました。しかし、救われた今は、罪の奴隷から解放され、神の恵みの豊かさを知る者とされました。ですから、今なお罪の悲惨にあえぐ人たちを心から理解し、その人たちへの愛の業に生きることが求められているのです。

コントローラ


スマートフォンの方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2011 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.