月刊誌リジョイス 聖書日課 2011年12月30日(金)

ローマ8章 産みの苦しみ

被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています。(ローマ8:22)

 パウロがここで「被造物」の「うめき」と「希望」について語るとき、特に念頭においているのは、自然界のすべてです(22節)。

 ここでの「うめき」は、「産みの苦しみ」に伴うものです。耐えがたい大きな痛みを伴っていることでしょう。しかし、その先にあるのは、新しい命の誕生です。「うめき」には、確かな希望が宿っています。ですから、耐えることができるなかで発せられます。

 「被造物がすべて」とあります。この聖句は、地震や津波によって荒れ果ててしまった大地や、放射能汚染で行き場を失った家畜や農作物、海の魚たちのことを想い起こさせます。避難を余儀なくされた人びとが心引き裂かれる思いで見捨てた牛や犬や猫のことを思うと、心が痛みます。

 被造物全体が、今、自然災害だけでなく、人間の罪のために苦しんでいます。彼らの言葉にならない「うめき」に、耳を傾けたく思います。そのなかで、キリスト者は、終末の完成の希望をもって、被造世界の回復を祈り求めます。

コントローラ


スマートフォンの方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2011 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.