月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年3月6日(火)

ハバクク1章 神は知り、定めておられる

諸国を見渡し、目を留め
大いに驚くがよい。
お前たちの時代に一つのことが行われる。
それを告げられても、お前たちは信じまい。
見よ、わたしはカルデア人を起こす。(ハバクク1:5-6)

 ハバククは、南ユダ王国末期の預言者です。その時代、「暴虐と不法」がはびこり、「律法は無力となり正義はいつまでも示されない」有様でした。この現実をハバククは深く嘆き、神に訴えました。すると神は、カルデア人からなるバビロニア軍による侵略を予告されました。彼らが、「恐ろしく、すさまじい」裁きを、神に代って行うことになります。

 罪と不法がもはや矯正しがたいほどに社会全体に満ちていることをご存じの神は、国全体を裁くために遠い外国から恐るべき軍隊をよこす決心をなさったのです。ヨシヤ王の改革を喜ばず、預言者に耳を貸さないこの民のためにはこの手段しかなかったのでしょう。

 心のかたくななこの民は、後に救い主キリストが遣わされたときにも心を閉ざします。キリストは都エルサレムのために、「エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を石で打ち殺す者よ」(マタ23章37節)と嘆きます。まさに、このかたくなな罪の救いのためにこそ、キリストは遣わされたのです。

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