月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年4月23日(月)

エレミヤ12章 なぜ正しい者が苦しむのか

わたしの嗣業はわたしに対して
森の中の獅子となり
わたしに向かってうなり声をあげる。
わたしはそれを憎む。(エレミヤ12:8)

 エレミヤは、自分の故郷の人たちに裏切られ、暗殺されかけたとき、神に訴えました。正しい者が苦しみ、不幸な目に遭っています。それに反して、「なぜ、神に逆らう者の道は栄え、欺く者は皆、安穏に過ごしているのですか」(1節)と。

 このエレミヤの問いに対して、神は8節で、ご自分の民イスラエルが、森の中の獅子のようにうなり声を上げていると嘆かれました。エレミヤが故郷の人たちに裏切られて嘆いていたそのとき、神ご自身はご自分の民に裏切られ、敵視されていたのです。神はその罪を、ずっと忍耐し続けてくださいました。そして、その神の忍耐を身に帯びて、独り子が十字架の上で死んでくださったのです。

 神ご自身が、栄えている悪しき者によって、苦しんでおられます。それは、悪しき者により苦しみを受けている神の民の痛みを、ご自分の痛みとされるためです。そして、神は、必ず、真の裁きを悪しき者に与え、苦しみと悲しみを乗り越えて赦す心を、御子を通して神の民に与えてくださいます。

コントローラ


スマートフォンの方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2012 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.