月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年5月8日(火)

エレミヤ19章 砕かれた壺

「彼らに言うがよい。万軍の主はこう言われる。陶工の作った物は、一度砕いたなら元に戻すことができない。それほどに、わたしはこの民とこの都を砕く。人々は葬る場所がないのでトフェトに葬る。」(エレミヤ19:11)

 神はエレミヤに、エルサレムの門の外の谷で壺を割り、次のように宣言しなさい、と命じられました。「この壺のように、わたしはこの民とこの都を砕く」と。18章では、まだ陶工の手の中にある粘土の状態の器でした。それはまだ作り直すことのできる器です。しかし、今度は既に炉で焼かれた陶器であり、それは一度砕かれたなら、もう二度と元には戻りません。それと同じように、神はイスラエルを徹底的に裁く、と言われるのです。

 この都エルサレムの滅亡の悲惨さを語る預言には、本当に痛々しいものがあります。しかしこれは、そこまで語らなければならないほどに、イスラエルの民が堕落していたということを示しています。その責任は、すべて横柄な態度で一向に悔い改めようとしなかったイスラエルの民にあるのです。やがてこの壺のように、イエス・キリストが神の怒りを一身に背負って、十字架の上で打ち砕かれました。あの十字架に、人間の罪の悲惨さがよくあらわれています。

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