月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年5月9日(水)

エレミヤ20章 エレミヤの告白

主の名を口にすまい
もうその名によって語るまい、と思っても
主の言葉は、わたしの心の中
骨の中に閉じ込められて
火のように燃え上がります。
押さえつけておこうとして
わたしは疲れ果てました。
わたしの負けです。(エレミヤ20:9)

 エレミヤは、神殿でエルサレム滅亡を預言したために捕えられ、鞭打たれ、屈辱を味わいました。20章後半は、このエレミヤが神に訴えている告白です。わたしは一日中、笑い者にされ、人が皆、わたしを嘲ります」(7節)。エレミヤはとても弱気になっていました。14節では、自分が生まれた日は呪われよとさえ語っています。

 ここには神の言葉を語る預言者の厳しい現実と孤独がよく言い表されています。しかも、さらに預言者を苦しめるのは、だからと言って、この働きは簡単には止められないという不条理な現実です。もう二度と語るまいと思っても、主の言葉は、わたしの心の中で火のように燃え上がり、決して押しとどめることはできない、と言うのです。

 このエレミヤの働きは、彼の思いとは異なり、イスラエルの歴史の転換期の中で、大いに用いられました。自分の思いよりも神の御旨を優先させるときに、神は思いも寄らない大きな祝福を私たちに用意していてくださるのです。

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