月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年11月6日(火)

歴代下27-28章 奈落の底で見た慰め

彼らは捕虜に衣服を着せ、履物を与え、飲食させ、油を注ぎ、弱った者がいればろばに乗せ、彼らをしゅろの町エリコにいるその兄弟たちのもとに送り届けて、サマリアへ帰った。(歴代下28:15)

 アハズの治世は、ユダにとって最悪の時代でした。王にはもはや主なる神への信仰はなく、異教的な忌むべき習慣を導入して民を堕落させました。神の怒りが容赦なくユダに降りかかります。アラムに続いてイスラエルがアハズを打ち破り、大勢の国民を捕虜にして連れ去りました。

 驚くべきはアハズの対応です。彼は悔い改めて主に立ち帰るどころか「災難のさなかでも、なお主に背」(28章22節)き、救いをアッシリアの王に求めて、窮地に陥ります。さらにアラムの神々に頼って主の神殿を自分のものにしてしまい、国中で偶像礼拝を行って神の裁きを決定的にします。

 しかし、神に背いた奈落の底で驚くべき恵みが示されています。南ユダを打ち破った北イスラエルの兵士たちは、預言者オデドの言葉を聞いて神を畏れ、兄弟である南ユダから連行した人びとを手厚く介護した上で国へ帰したのです。王国は分裂していても神にとって神の民は一つであり、神の言葉が彼らの絆を支えています。

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