月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年12月9日(日)

箴言30章 神の生ける御手に委ねて

むなしいもの、偽りの言葉を
わたしから遠ざけてください。
貧しくもせず、金持ちにもせず
わたしのために定められたパンで
わたしを養ってください。(箴言30:8)

 箴言の著者は、8節で「貧しくもせず、金持ちにもせず」と神に祈り求めます。これは、いわゆる中庸・中道を求める願いではありません。自らの罪と弱さとを謙虚に主の御前に認めるからこそ出てくる信仰に基づく祈りです。富にあふれても、神を忘れることなく、神がお与えくださるもので養ってください、と求めます。また、貧しさのあまり、神が与えてくださることを待ちきれなくなることを恐れています。

 箴言の知恵は、単にこの世の出来事や自然の法則を見出していくのではありません。生ける神の摂理の御手を覚えさせ、神の主権を認めさせるものです。そして、神の養いと配慮の御手が、わたしだけでなく、共に生きる者にも伸ばされていることに、気付かせます。

 そこから、隣人として共に分かち合って生きることを切に願う祈りが湧き出てくるのです。私たちは、まず、自らのおごりと高ぶりを悔い改めます。そして、神の憐れみと顧みのうちに、隣人と共に生涯を過ごすことを祈り求めます。

コントローラ


スマートフォンの方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2012 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.