月刊誌リジョイス 聖書日課 2012年12月10日(月)

アモス6章 偽りの安心によらず

見よ、主が命じられる。
「大きな家を打って粉々にし
小さな家をみじんにせよ。」
馬が岩の上を駆けるだろうか
牛が海を耕すだろうか。
お前たちは裁きを毒草に
恵みの業の実を苦よもぎに変えた。(アモス6:11-12)

 大きな町は、城壁を張り巡らして都市を丸ごと要塞化するのが一般的でした。南ユダ王国の首都エルサレムも、北イスラエル王国の首都サマリアも、どちらも丘の上にあり、難攻不落の都市として有名でした。アモスが問題にしているのはサマリアのほうです。

 堅固な町が与える安心から、人びとは享楽的な生き方を続けていました。神の民が神の民として、ありえない態度で生活し続けていることを、聖書は上記のように揶揄します。馬が岩の上を駆けること、牛が海を耕すことなどありえません。この民に対し、神ご自身が破滅を宣言なさいます。本当は救いにつながるはずの裁きが、自分自身を苦しめる毒になるぞとの警告です。彼らの横には、強大なアッシリア帝国が迫っていました。

 真の安心は物によるのではありません。生ける神が味方になってくださることです。だからこそ、神の民として、公正と恵みの中に生きることが求められます。偽りの安心に基づいて、日々を享楽的に生きてはいけないのです。

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