月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年2月25日(月)

創世記29章 決して見捨てない主を知る

朝になってみると、それはレアであった。ヤコブがラバンに「どうしてこんなことをなさったのですか。わたしがあなたのもとで働いたのは、ラケルのためではありませんか。なぜ、わたしをだましたのですか。」(創世記29:25)

 かつてアブラハムの召使が、イサクの嫁探しに訪れたアラムの井戸端で親戚の娘リベカと出会ったように、今や命からがら逃亡してきたヤコブは同じ井戸端で、同じ親戚の娘ラケルとの出会いを果たします。ラケルに口づけし声を上げて泣いたヤコブを、彼女の父である伯父ラバンも彼を抱きしめて、身内の者として迎え入れます。

 安心して寄留する家を得たかに思えたのも束の間、やがてそこは骨肉の争いの現場となります。ラケルとの結婚を報酬として7年間の労働を提供したヤコブに与えられたのは、ラケルの姉レアでした。ラケルと結婚するには、さらに7年間の労働を要求されます。故郷で兄をだましたヤコブが、寄留地で舅にだまされたのです。この経験により、だまされる者の悔しさを味わいます(創27章36、41節)。

 人間の策略で神の祝福を奪い取れると思い込んでいた罪人ヤコブに、主は悔い改めの機会を与えられました。人に欺かれる中で、決して見捨てない主を知るためです。

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