月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年3月5日(火)

創世記33章 赦しと和解を実現なさる主

ヤコブは言った。
「いいえ。もし御好意をいただけるのであれば、どうぞ贈り物をお受け取りください。兄上のお顔は、わたしには神の御顔のように見えます。このわたしを温かく迎えてくださったのですから。」(創世記33:10)

 いよいよ時が来ました。ヤコブが20年もその影におびえてきた兄との再会です。兄エサウの前に進み出て、ひれ伏すヤコブの心は、主とともにありました。するとどうでしょう。エサウは走り寄ってヤコブを迎え、抱きしめて口づけし、再会を喜んでくれたのです。

 ヤコブは兄に、四人の女性と12人の子供を「神が恵んでくださった」家族として紹介し、持参した多くの贈り物も「神がお恵みくださった」財産の一部として進呈します。もはや赦してもらうための御機嫌伺いではなく、むしろ赦された感謝を表すためのものです。兄は弟をすでに赦してくれているからです。

 「父の喪の日も遠くない。そのときがきたら、必ず弟のヤコブを殺してやる」(27章41節)。そう誓った兄でしたが、その目算を狂わせたのは主なる神でした。20年経っても父イサクは健在で(35章27節)、その間に兄の怒りはおさまったのです。弟ヤコブを選んで導かれる神は、兄エサウを守り罪を犯させることなく、兄弟の赦しと和解を実現なさる主です。

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