月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年3月20日(水)

創世記42章 入れ替わった立場

彼らは同意して、互いに言った。
「ああ、我々は弟のことで罰を受けているのだ。弟が我々に助けを求めたとき、あれほどの苦しみを見ながら、耳を貸そうともしなかった。それで、この苦しみが我々にふりかかった。」(創世記42:20-21)

 食糧を求めてエジプトを訪れたヨセフの兄たちは、いわれもなくスパイ扱いされます。しかし、このことが、かえって兄たちに変化をもたらしました。牢につながれたり、人質を差し出すよう求められたり、弟を連れて来るように強要されたり、理不尽な扱いを受けるうちに、兄たちはかつて自分たちが弟ヨセフを理不尽に扱ったことを思い出すのでした。自分たちが苦しめられて、初めて苦しむ人の思いを知ったのです。

 私たちは時に隣人を傷つけたり、罪を犯したりします。その多くは、この兄たちと同様に、「自分が同じことをされたらどう感じるだろうか」という想像力が不足して起こるのです。自己中心な身勝手さは、罪の表れです。神は私たちのこの身勝手な思いを、隣人を思いやり、愛することができる思いへと変えてくださいます。

 ヨセフの兄たちは、この経験を通して、兄弟を救うために自分の命を差し出す者へと変えられました。私たちもヨセフの兄たちのように、変えていただきましょう。

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