月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年3月21日(木)

創世記43章 知られている驚きと喜び

兄弟たちは、いちばん上の兄から末の弟まで、ヨセフに向かって年齢順に座らされたので、驚いて互いに顔を見合わせた。そして、料理がヨセフの前からみんなのところへ配られたが、ベニヤミンの分はほかのだれの分より5倍も多かった。(創世記43:33-34)

 ヨセフと兄弟たちが対面したとき、両者の間には、天と地ほどの身分差がありました。身分制度が無いとされる現代の私たちには想像しにくいかもしれませんが、世界帝国であるエジプトの大臣にとって、遊牧民の家族等は、存在が意識されることのないくらい小さな者でした。

 ところが、その偉い大臣が、自分たちに興味を示し、しかも、自分たちの年齢順まで承知している様子なのです。これは、感謝や喜びよりもむしろ、驚き恐れる出来事でした。

 神の前での人間の存在は、この時のヨセフの前での兄たちの存在と比べ物にならないほど、ずっと小さなものです。しかし、詩編作者が、「あなたが御心に留めてくださるとは、人間は何ものなのでしょう」(詩8編5節)と語っていますように、神は人間を心に留めていてくださいます。

 わたしは、この物語から、神に愛していただくことが当たり前ではなく、神に覚えられていることが、どれほど驚くべき恵みであるかを想像し、神をおそれ、神の大きな愛を喜んでいます。

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