月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年4月4日(木)

創世記50章 兄弟を赦す

「恐れることはありません。わたしが神に代わることができましょうか。あなたがたはわたしに悪をたくらみましたが、神はそれを善に変え、多くの民の命を救うために、今日のようにしてくださったのです。どうか恐れないでください。このわたしが、あなたたちとあなたたちの子供を養いましょう。」(創世記50:19-21)

 45章で劇的な和解を果たした十二兄弟でしたが、父が亡くなってみると、彼らの間にはまだわだかまりがあることが明らかになってきました。兄たちは、強い力を持ち、今や一族を束ねるヨセフが、自分たちに報復するのではないかと恐れました。それに対し、兄たちからの赦しを求める働きかけに、ヨセフは「優しく語りかけ」(21節)赦しを与えます。

 しかし「赦しを与える」ことは、行った罪を見ないふりをすることではありません。ヨセフは「あなたがたはわたしに悪をたくらみました」と言います。ヨセフは兄たちの行為を忘れたわけではありません。しかし、彼は「わたしが神に代わることができましょうか」と言います。

 罪を裁くのは神です。私たちが相手を赦したり正したりするのではありません。それは神のお働きであり、私たちにできることがあるとすれば、神が赦されるその赦しを信仰によって受けとめることです。私たちは神の赦しを相手に伝え、赦しをもたらされる神に頼ることによって、自らの赦しの思いが強められていくでしょう。

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