月刊誌リジョイス 聖書日課 2013年6月29日(土)

ヨハネ2章 主の前に嘆きを置けば

三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの母がそこにいた。イエスも、その弟子たちも婚礼に招かれた。ぶどう酒が足りなくなったので、母がイエスに、「ぶどう酒がなくなりました」と言った。(ヨハネ2:1-3)

 カナで行われた婚礼の祝いで、祝宴の進み具合に配慮する「イエスの母」の姿があります。親類縁者の婚礼の席を、陰で切り盛りしているのでしょうか。祝いの席が、終わりまで喜びに満たされることに、責任を負っているのです。

 その婚礼の席に、不安と気遣いが生まれました。ぶどう酒が足りなくなったのです。数日は続く祝宴に、ぶどう酒の蓄えは欠かせません。準備に準備を重ねたはずの集いに、手違いと欠損が生じてしまう。同じような経験は、教会の集いにも見られるのではないでしょうか。

 イエスの母は、落ちてきた暗い影にひるんでいません。この窮状を誰に訴えるべきか、冷静沈着に判断します。「ぶどう酒がなくなりました」と主に伝えました。祈りを知る人の勇気と注意深さがここにあります。

 まっすぐ主イエスに嘆きを伝えるだけで十分です。「わたしはさまざまなものを失い、多くを欠いています。わたしは弱く乏しく行き詰まった人間です」と。濃い影を主が払い、光をもたらしてくださいます。

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