イスラエルの民をエジプトから導き出すためのリーダーとして選ばれたモーセ。しかし、実際にファラオの前に立ったときモーセは自分の持っている力に疑問を感じ始めます。「御覧のとおり、わたしは唇に割礼のない者です。どうしてファラオがわたしの言うことを聞き入れましょうか」(6章30節)。モーセの弱音に対して神はモーセの兄アロンを預言者として立て、彼の働きを助けると約束されます。しかし、それでも神の代理人となることができるのはモーセ自身だと神は語られます。「わたしがエジプトに対して手を伸ばし、イスラエルの人々をその中から導き出すとき、エジプト人は、わたしが主であることを知るようになる。」(出エジプト7:5)