詩編61編　力強い塔

神よ、わたしの叫びを聞き
わたしの祈りに耳を傾けてください。
…
あなたは常にわたしの避けどころ
敵に対する力強い塔となってくださいます。（詩編61:2,4）

　詩人はここで、心が折れそうな、とても辛く苦しい状況の中に置かれています。私たちの生活にも、そのような辛く苦しい状況が取り囲み、心が折れそうなときがあります。

　しかし、詩人は、そのようなときでさえ、大きな希望に包まれています。それは、そこにも主が共におられるという希望です。

　詩人はここで、主はまるで「力強い塔」のようだ、と語っています。私たちの人生は、ちょうど、主の頑強な要塞の町の中に置かれているようなものではないでしょうか。

　私たちは、その町の中の家で生活しているのです。この町の最大の希望は何でしょう。それは、私たちがどこにいるときにも、主が共におられるということです。

　私たちが町の道を歩くときにも、主は共におられます。私たちが、町の市場で買い物をするときにも、家の中で家族と食卓を囲むときにも、そして町の中央にある教会で礼拝するときにも主は豊かに共におられます。

　私たちには、このような希望が与えられているのです。

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