月刊誌リジョイス 聖書日課 2014年8月19日(火)

エレミヤ28章 偽りで人を喜ばせるよりも

「ハナンヤよ、よく聞け。主はお前を遣わされていない。お前はこの民を安心させようとしているが、それは偽りだ。それゆえ、主はこう言われる。『わたしはお前を地の面から追い払う』と。お前は今年のうちに死ぬ。主に逆らって語ったからだ。」預言者ハナンヤは、その年の7月に死んだ。(エレミヤ28:15-17)

 預言者ハナンヤは、神殿で「万軍の主はこう言われる」と言って人びとに語ります。立派な預言者のような語りぶりです。主がバビロンの王の軛を打ち砕き、持ち去られた神殿の祭具も二年の内に戻され、連れ去られた人びとも解放されるという内容です。彼は、エレミヤの首にはめられていた軛を打ち砕くパフォーマンスをして声高に語ります。それを聞いた人びとは安心し、バビロンに対する戦意を高揚させたことでしょう。

 そうして、当時ゼデキヤ王が画策していたように、バビロンへの反逆によって平和がもたらされればよいのですが、ハナンヤの語る言葉は真実ではありませんでした。主に遣わされてもいないのに、主の言葉として偽りを語っていたのです。

 エレミヤが伝えていた真の主の言葉が、ハナンヤの言葉によって否定され、誰も主に立ち帰らなくなってしまいました。彼は、民を喜ばせているようでいて、実は害を与えているのです。それゆえ、地の面から追い払われます。

 私たちも、相手を安心させるより、主のもとへ導く言葉を語りたいものです。

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