月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年2月20日(金)

マタイ8章 神の子、かまわないでくれ

突然、彼らは叫んだ。「神の子、かまわないでくれ。まだ、その時ではないのにここに来て、我々を苦しめるのか。」(マタイ8:29)

 主イエスが普段活動していた湖の反対側にあるガダラ人の地方でのことです。悪霊に取りつかれた者が二人、墓場から出てきて、その悪霊が主イエスに言い放った一言が「神の子、かまわないでくれ」でした。主イエスが神の子であることを理解していた人は当時ほとんどいませんでした。ですから、瞬時に主イエスの正体を見抜き、ヒステリックに反応したのは、単なる病気ではありません。取りついていた悪霊の仕業です。

 この時主イエスは何も言っていないのに、悪霊は「その時ではないのにここに来」たとか、「我々を苦しめるのか」、「我々を追い出すのなら」などと、矢継ぎ早に否定的な反応を示しました。それはこの取りついた悪霊の性質でもあります。「かまわないでくれ」、我々は自由だ!とでも言いたげですが、悪霊に取りつかれている者はだれが見ても不自由で、本当の自分がありません。不幸なことに、この出来事を見た町の人たちも、主イエスに出て行ってもらいたいと要求しました。しかし私たちは、主イエスにあってこそ、まことの自由とありのままの自分を見いだすことができます。

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