月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年7月27日(月)

サムエル上1章 主の御前に心を注ぎ出して祈る

ハンナは答えた。「いいえ、祭司様、違います。わたしは深い悩みを持った女です。ぶどう酒も強い酒も飲んではおりません。ただ、主の御前に心からの願いを注ぎ出しておりました。…」そこでエリは、「安心して帰りなさい。…」と答えた。(サムエル上1:15-17)

 敵視するペニナと無理解な夫エルカナのいる場所から離れ、逃げるようにしてハンナは神殿に来て祈ります。しかし彼女の姿を見た祭司エリから酒に酔っていると思われ、注意を受けます。彼女が声を発せずに祈っていたからです。当時の祈りは、自分の願いや感謝を神の前にはっきりと声に出していましたので、黙祷は珍しかったのかもしれません。

 ハンナは誤解を解こうとして、わたしは心を注ぎ出して祈っていたのだと説明します。時に、口にすることもできないほどの感情が心に湧くことがあります。人に聞かれることもはばかられ、自身さらに心深く沈めておきたいと思うような感情の言葉が溢れてくることがあります。

 しかし、主の御前には何も隠すことなく、水を器に注ぐように、心の中にあるすべての思いを祈ることができます。神が広げてくださる御手のうちに委ねることができると確信して祈れる者は幸いです。その注ぎつくして空になった心に主はこう宣言してくださるからです。「安心して帰りなさい」。今日もこの主の御前に心注ぎ出して祈りましょう。

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