月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年8月5日(水)

サムエル上7章 労苦は報いられる

サムエルは石を一つ取ってミツパとシェンの間に置き、「今まで、主は我々を助けてくださった」と言って、それをエベン・エゼル(助けの石)と名付けた。…サムエルの時代を通して、主の手はペリシテ人を抑えていた。(サムエル上7:12-13)

 主は20年という時間をかけて、人の心を変えられました。人々は偶像を取り除き、サムエルにこう告げます、「わたしたちは主に罪を犯しました」(6節)。サムエルが待ち、主が待っておられたのは、この人々の悔い改めでした。

 悔い改めるイスラエルを主は守られます。サムエルは戦いの勝利に際して、「今まで、主は我々を助けてくださった」と言いました。神の言葉を取り次ぐ者として歩んできた彼の人生は、労苦と苦悩と嘆きに満ちていました。同胞たちは誰も神の言葉を求めず、悲惨さを増していくばかりでした。その姿を目の当たりにしながらなすすべもなく、自分の役目を果たせずにいるもどかしい20年を、彼も歩んできたのでした。しかし彼はこのとき確信します、神はずっとイスラエルと共におられ助けてくださっていたのだと。この時、それまでのすべての労苦と心痛と恐れが、彼を一段高い状態に引き上げ、彼に神の栄光を実感させたのでした。

 労苦と苦悩と嘆きの中にあった私たちの人生にも、主イエスの十字架という記念碑とともに、この勝利の言葉が与えられています。

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