月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年9月15日(火)

サムエル上30章 主によって力を奮い起こす

兵士は皆、息子、娘のことで悩み、ダビデを石で打ち殺そうと言い出したので、ダビデは苦しんだ。だが、ダビデはその神、主によって力を奮い起こした。(サムエル上30:6)

 万事を益とされる主の恵みが現れた事件です。

 前の章が伝えるペリシテ陣からの離脱がなければ、また略奪者が町の人々を殺していたら、あるいは追跡の道案内人となる奴隷を発見できなければ、人質と財産の奪還は不可能でした。

 また、ダビデは、神への感謝と神の民への連帯の思いから、戦利品の一部をユダの長老たちに贈りましたが、サウルの戦死の時期と重なり、ダビデを王とする世論がユダ族のうちに醸成されました。

 ダビデは妻も財産も部下の信頼も失い、さらには自分の命も失いかねない危機に立たされましたが、そのすべてが、神の導きによって益に変えられました。天国まで見通せば、私たちの歩みも同じです。

 危機の日に、「主によって力を奮い起こした」ダビデは、危機の過ぎ去った後には、主による勝利を力説して戦利品を公平に分配する人であり(23、24節)、また、「主の敵からの戦利品」を神の民に分かち合う人でした(26節)。危機の日に主に頼り、危機の後に主に感謝する彼の姿は、私たちもならうべき信仰の勇士の姿です。

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