月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年9月22日(火)

サムエル下3章 ダビデの王座

アブネルはイシュ・ボシェトの言葉に激しく怒って言った。「…主がダビデに誓われたことを、わたしがダビデのために行わないなら、神がこのアブネルを幾重にも罰してくださるように。わたしは王権をサウルの家から移し、ダビデの王座をダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に打ち立てる。」(サムエル下3:8-10)

 サウル王家とダビデ王家の戦いは長引き、ダビデ家が勢力を増していきました。サウル家においては、アブネルが実権を握るようになり、サウルの子イシュ・ボシェトに対しても激しく怒るようになりました。アブネルは、イシュ・ボシェトに対して、王権をサウル家からダビデに移すことまで宣言しました。イシュ・ボシェトは、アブネルを恐れるようになりました。

 アブネルは、実際に部下を引き連れて、ダビデのもとへと行きました。ダビデは、アブネルを歓迎し、平和のうちに送り出しました。

 ところが、このことを聞いたダビデの部下ヨアブは、納得がいきません。ヨアブは、アブネルを連れ戻させ、騙して殺してしまいます。こうして、ヨアブは、弟アサエルのかたきを討ちました。

 ダビデは、アブネルの死を悼み、悲しみました。ただダビデは、命令に従うことのなかったヨアブを罰してもいません。「わたしは油を注がれた王であるとはいえ、今は無力である」(39節)とただ呻きます。神は、自分の無力を認めるダビデを用いて御自身の計画を実現させます。

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