月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年10月1日(木)

サムエル下9章 友情を忘れない

「恐れることはない。あなたの父ヨナタンのために、わたしはあなたに忠実を尽くそう。」(サムエル下9:7)

 サウルの子ヨナタンは、ダビデを「自分自身のように愛し」ました(サム上18章3節)。その友情は、ダビデが生命の危険にさらされたときにも崩れ去ることはありませんでした。むしろ、父サウルの命令に背いてでもヨナタンはダビデを救おうとしました(サム上19章)。

 当時の家父長制において、父親の権威が絶対的に重んじられていたことを考慮に入れるならば、その時のヨナタンの行動は常軌を逸しているといっても過言ではないほどでした。だからこそ、ダビデはヨナタンの友情を決して忘れることはありませんでした。ヨナタンの遺児を丁重に扱うことで、これに報いようとしたのです。

 しかし、これは単なる恩義からではありません。ダビデはヨナタンとの親しい関係を通して神が働いておられるのを知っていたのです。そうして、ダビデはイスラエルの王とされ、神の救いの計画の担い手とされました。神はこのような人間関係を豊かに用いられます。神を信じるものが、身近にいる人との関係を軽んじることは、そこにおいて働かれる神の御業を損なうことにもなるのです。

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