月刊誌リジョイス 聖書日課 2015年12月2日(水)

イザヤ52章 急いで逃げなくてもよい

しかし、急いで出る必要はない
逃げ去ることもない。
あなたたちの先を進むのは主であり
しんがりを守るのもイスラエルの神だから。(イザヤ52:12)

 バビロンに留まることは、神の民にふさわしくありません。「立ち去れ、立ち去れ、そこを出よ」と命じられています(11節)。神の民はみな、この命令を聞いています。バビロンに象徴される世は、希望と失意の間で揺らぐ場所です。約束と希望を打ち砕くものが満ち満ちています。最終的には立ち去るほかない場所で、神の民は苦難と忍耐の日を過ごしています。

 やがては立ち去るべき場所で、耐え、そして待ちながら、真剣な祈りと奉仕に明け暮れつつ、主の民は生きています。主の助けが遅くなることはありません。神は、ご自身の民が耐えられない試練のなかに、生身のまま置き去りにされることを、決してお許しにならないからです。

 捕囚の地からの旅立ちを、先頭に立って導かれたのはイスラエルの神、主です。神の国を目指すキリスト者と教会の進路を、先頭に立って導くのも同じ主です。ですから、私たちの地上の旅路は、信頼と平和に満ちた巡礼の旅です。急いで逃げる必要はありません。「しんがり」を守られるのは、勝利を得られた主です。慌てず、怠らず、進みましょう。

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