月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年2月8日(月)

申命記19章 報復を越えて

あなたは憐れみをかけてはならない。命には命、目には目、歯には歯、手には手、足には足を報いなければならない。(申命記19:21)

 「目には目を」という戒めは、報復を奨励しているように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。この戒めは、申命記では裁判での偽証に対して、同等の報復を求めることを述べています。

 私たちの社会では、しばしば、被害を受けたら倍返しだと心の中で叫びます。それは愚かな罪人の報復の思いです。それでは報復の連鎖が続き、さらなる悲劇が生まれかねません。ですから、神は同等の報復で忍耐することを命じました。怒りと復讐に支配されてはならないということです。

 ところが主イエスは、この戒めをマタイによる福音書5章38節で引用し、続けて39節で、「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい」と語られました。主イエスは復讐心に支配されないために、やり返さないことを教えられたのです。そして愛による解決の道を示し、十字架において実行されました。

 社会秩序としての法は必要です。しかし、法的処置だけでは問題は解決しません。神の正義と主イエスの愛だけが、復讐と怒りの思いを乗り越える力です。

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